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いま、○○がやばい

いま、ゴミ捨て場がやばい(一回完結) 肉布団京一

いま、日本は空前のエコブーム。


省エネ、分別、リサイクル・・・あらゆる手が尽くされてる。


でもなにをどうしたって、ゴミはでる。


それが生きるってことだ。


だけど、人が生きてる限り、いつでもどこかで出続けるゴミが、時として争いを呼んでしまうことがある。


争いの恐ろしい爪痕を求めて、私は街に出た。


出る前に試しに寄った、自分の住むマンションのゴミ捨て場が、さっそく、こんなことになっていた。


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清掃係のおばちゃんの苦悩が、はっきりと出ている。


駄目


という強い言葉に、謝罪の念が思わず芽生える。


愚かな住人たちがこんなでごめんよと、代表して謝りたい気持ちでいっぱいだ。


だけど・・・


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駄目ですか。


何度言っても駄目だったんですか。


ここで重要なのは、1枚目と2枚目の日付が同じだってことだ。


朝のほんのわずかの間に、おばちゃんの身に何があったのか。


「この場」の次の文字はいったいなんて読むのか。


謎は深まるばかりである。


釈然としない気持ちを抱きつつ、今度こそ私は街に出た。


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ずいぶんな物言いである。


「ゴミ終わりだすな」だけでは伝わらないと感じて、「収集後は」という文句が足されている所に、辺り一帯の治安の悪さを感じる。


「収集日」もまともに書けない奴に、こんな言われ方されたくねえよ。


という気持ちを一瞬でも抱いた私には、まだまだ不遜な心が残っているということなのだろうか。


でも、「手書き」という行為には、どこか言葉にしがたい生々しい強さがあって、それがベニアに書かれていることで、更にグッと高まっているのは事実だ。


だってほら・・・


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こうなるとやっぱり弱いもの。


精一杯施したラミネートが、逆にむなしいよ。


「ちょっと待って」と二回言われたところで、弱いことに変わりはないのだ。


でもこういうのもある。


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年季が入っているのに加え、格言めいた言葉がグッとくる。


「手渡しする心」


私たち現代人に足りていないのは、そういう心なのかもしれない。


だが、よく考えてみると、プラスチック・ビニール類が出せない上に、ゴミ置場ではないとなると、ここは一体どこなんだと思わず迷子である。


だけど、こういう争いが繰り返された結果、最悪の事態に陥ることもある。


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こうなってしまったらおしまいだ。


むなしさだけが心をかすめる。


そんなやや絶望的な気持ちになりながらも、私はとぼとぼと帰路についた。


すると・・・


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また、我がマンションで惨劇が繰り広げられていたようである。


「◎」と「!!」の使い方について、あまりに特徴があるこのおばちゃんは、ガムテープを丁寧に張ることもままならない興奮状態だ。


カラスとネコが最近、どうしたのか。


全く説明もないまま、おばちゃんはすぐ次の貼り紙をしていた。


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びっくりするが、これも同日に貼られていたものである。


おばちゃんの身に何があったのか。


ネコはもういいのか。


ただ、ガムテープの貼り方の丁寧さから、おばちゃんの精神の安定が垣間見える。


「協力」の前の文字を何て読むのかはわからないままだが、とりあえず、ひと安心だ。


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何はともあれ、こんな最悪の結果を、もう二度と招くようなことがあってはならない。


今回紹介したような争いを未然に食い止めるには、捨てる側の感謝の気持ちが大切だ。


そこで私は、自宅マンションのごみ捨て場にこんな張り紙をしてみた。


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おばちゃんと同じメソッドで、精一杯の感謝の意を真剣に伝えてみたつもりだ。


しかし翌朝、現場に行ってみると、私の貼り紙は跡形もなくはがされていた。


まだまだ、人類平和なんて程遠いのかもな。


そんなことを学んだ肉布団なのでした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

次回、「いま、臨時休業がやばい」でお会いしましょう。


ごきげんよう。


肉布団京一
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