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アーカイブ: 2009/01

Vol.01 キセキ GReeeeN

※注・このコラムは、音楽への愛も知識もない筆者が、まったくのあてずっぽうで書いた、妄想によるJポップ批評です。



今回のお題
キセキ GReeeeN
(2008年オリコン年間シングルランキング第4位)


キセキ GReeeeN




わかっちゃいるけどダマされたい


GReeeeNのメンバー構成は、ずばり4人だと思う。
理由は「e」の数が4つあるからに他ならない。
楽曲を聴き、複数人でメンバーが構成されていることが判明した今、
私は「GReeeeNのeの数=メンバー構成人数」説を声高に唱えたい。

学生時代からの仲良し4人組。
「お互い別々の大学に進むことにはなったけど、いつかは音楽で食っていく。
絶対メジャーデビューしような!」
なんて夢を抱きながら、新潟あたりから上京してきた。
そして大学を卒業し、就職はせずにコツコツとバイトをしながら
音楽活動を続けた結果、3年後ついにメジャーデビュー。

『キセキ』は、結婚を意識し始めたカップルの男性が
そこそこ長く付き合った恋人への慈愛に満ちた気持ちを歌った曲だとお見受けする。
「一緒にいるとなぜかホッとするんだよね。アイツに対する想いは、恋っていうよりむしろ愛!?」
という男性の
よく言えば「やさしい」、乱暴な言葉で言えば「やや眠たい」愛を歌った曲だ。

合唱コンクールを思わせるイントロ部分のピアノソロと、生やさしめの歌詞、
ラップパートの挿入から、「大卒か?」と思わせる若干の育ちの良さとハツラツとした若さを感じる。

特筆すべきは歌詞の絶妙な「ぬるさ」である。
「恋」というにはおだやかすぎる、でも「愛」と呼ぶにはまだ気恥ずかしい。
そんな10代後半から20代前半の恋愛感情を、キレイにまとめあげて歌詞に乗せている。

これならば世の恋する若者たちはイチコロだろう。
GReeeeNにはそんな戦略的で狡猾な「ぬるさ」を感じずにはいられない。


<<本日のpick up フレーズ>>
アリガトウや Ah 愛してるじゃまだ足りなくて
せめて言わせて「幸せです」と
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Vol.00 NO MUSIC, BUT LIFE~音楽処女はJポップ批評の夢を見るか~


NO MUSIC, BUT LIFE
~音楽処女はJポップ批評の夢を見るか~


「NO MUSIC, NO LIFE」というまばゆいばかりの黄色に、金赤の文字の看板が
街中に踊ったのは、今からもう10年も昔のこと。
音楽を愛する日本中の人間が「オレが言いたかったのはコレだよ、コレ!」と
血沸き肉踊ったこのキャッチフレーズを見た私の頭上には、
今世紀最大のクエスチョンマークが浮かんだ。

何を隠そう、私は「音楽」というものにまったく興味を抱かず
今の今まで(そしてこれからも)のうのうと、いけしゃあしゃあと生きてきた。

幼少のみぎりには、近所のミヨちゃんに倣って何となくピアノをかじった。
音楽の授業とあらば、たて笛で「カノン」を吹いたし、合唱コンクールで「大地賛唱」をそれなりに一生懸命に歌ったりもした。

しかし私にとって音楽は、それ以上の存在にはなり得なかった。
正直なところ未だに、強制される以外での付き合い方がよくわからないのだ。
通勤中も、家にいる時も、そしてドライブ中でさえも
無音の元に暮らしている始末である。
そんな私だから、音楽好きの男性を好きになってしまったときは
悲劇以外の何ものでもない。
バンドマンは論外、「オレ、音楽とか結構好きなんだ」のひと言は、
私にとって別れの言葉に等しい。
まだ何も始まってもいないのに、いきなり「グッバイ・マイ・ラブ」である。

このブログでは、そんなスズメの涙ほども音楽に興味のない私が
その週のシングルヒットチャートのトップ10から選んだ楽曲について
率直な感想を、独断と偏見、そして先入観たっぷりに紹介していく。

新盤のジャケットを眺め、楽曲を聴き、歌詞カードを読み解いていく
手法をとりたいと思う。
アーティストの遍歴や、その他の楽曲情報は一切耳に入れない状態で吟味する。
なぜなら私は、私の音楽に対する処女性を大切にしたいと思うからだ。
何せ私の“音楽処女”っぷりたるや、悪魔の生贄として与えれば
村を3つくらい治められそうな勢いである。
これは大事に守らなければいかん、と思うのだ。

まったく役にたたなさそうな内容だが、音楽が好きすぎる余り
愛情あまって一周して裏返っちゃったような人が、おもしろがってくれたらいいな、と
淡い期待を抱いている。

「NO MUSIC, NO LIFE」と言えるその日まで。


斉藤けなげ
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