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ファックンロール・ミュージックとは?

Vol.00 NO MUSIC, BUT LIFE~音楽処女はJポップ批評の夢を見るか~


NO MUSIC, BUT LIFE
~音楽処女はJポップ批評の夢を見るか~


「NO MUSIC, NO LIFE」というまばゆいばかりの黄色に、金赤の文字の看板が
街中に踊ったのは、今からもう10年も昔のこと。
音楽を愛する日本中の人間が「オレが言いたかったのはコレだよ、コレ!」と
血沸き肉踊ったこのキャッチフレーズを見た私の頭上には、
今世紀最大のクエスチョンマークが浮かんだ。

何を隠そう、私は「音楽」というものにまったく興味を抱かず
今の今まで(そしてこれからも)のうのうと、いけしゃあしゃあと生きてきた。

幼少のみぎりには、近所のミヨちゃんに倣って何となくピアノをかじった。
音楽の授業とあらば、たて笛で「カノン」を吹いたし、合唱コンクールで「大地賛唱」をそれなりに一生懸命に歌ったりもした。

しかし私にとって音楽は、それ以上の存在にはなり得なかった。
正直なところ未だに、強制される以外での付き合い方がよくわからないのだ。
通勤中も、家にいる時も、そしてドライブ中でさえも
無音の元に暮らしている始末である。
そんな私だから、音楽好きの男性を好きになってしまったときは
悲劇以外の何ものでもない。
バンドマンは論外、「オレ、音楽とか結構好きなんだ」のひと言は、
私にとって別れの言葉に等しい。
まだ何も始まってもいないのに、いきなり「グッバイ・マイ・ラブ」である。

このブログでは、そんなスズメの涙ほども音楽に興味のない私が
その週のシングルヒットチャートのトップ10から選んだ楽曲について
率直な感想を、独断と偏見、そして先入観たっぷりに紹介していく。

新盤のジャケットを眺め、楽曲を聴き、歌詞カードを読み解いていく
手法をとりたいと思う。
アーティストの遍歴や、その他の楽曲情報は一切耳に入れない状態で吟味する。
なぜなら私は、私の音楽に対する処女性を大切にしたいと思うからだ。
何せ私の“音楽処女”っぷりたるや、悪魔の生贄として与えれば
村を3つくらい治められそうな勢いである。
これは大事に守らなければいかん、と思うのだ。

まったく役にたたなさそうな内容だが、音楽が好きすぎる余り
愛情あまって一周して裏返っちゃったような人が、おもしろがってくれたらいいな、と
淡い期待を抱いている。

「NO MUSIC, NO LIFE」と言えるその日まで。


斉藤けなげ
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