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Vol.08 福山雅治『化身』

※注・このコラムは、音楽への愛も知識もない筆者が、まったくのあてずっぽうで書いた、妄想によるJポップ批評です。



今回のお題
アーティスト名 曲名
(2009年6月8日付 オリコンウィークリーシングルランキング第6位)


vol.08.jpg


エロのお作法


はじめにまず、断っておきたいことは
私はオールナイトニッポンの下ネタ全開の“ましゃ”も含めて
丸ごと福山雅治という男が大好きということだ。
そんな愛してやまない男が、うんうん頭をひねって作った曲だから
手放しに褒めてしまいたい。

しかし、同時に私は桑田圭祐も愛している。
この曲は、桑田氏が提供した曲なのだろうか?
エロティックな歌詞とメロディラインが、サザンのそれとよく似ている。
「キエタイ ニゲタイ アイタイ…」で韻をふみきれてないあたり
残念ながら、やっぱりオリジナルソングなのだろうけれど。

「下ネタも許される」という共通項を持つふたりだが
このような曲を歌う場合、明暗はくっきりと判れる。
それは、エロオヤジとナイスガイという容姿に起因するところが大きく、
Vol.03の回でも述べた通り、イケメンはパフォーマンスに対するハードルが
低めに設定されているため、どうしたって粗っぽさが出てしまう。

「エロに対して繊細さが足りん!」というのも、些かちぐはぐな気もするが
ふたりを比べた時、エロに対して繊細なのは
圧倒的に桑田圭祐の方だと私は思う。

福山雅治はエロとイケメンのマリアージュという意味では
意外性を与えることに成功している。
逆にエロオヤジを前面に押し出しながら、やっぱりエロティックな曲をつくる
桑田圭祐のハードルはものすごく高い。
しかし彼は単なるエロオヤジをはるかに凌駕するエロさで多くの支持を得ている。
もう一度言うが、桑田圭祐のエロさは
エロオヤジなのにやっぱりエロで、むしろなぜかエロさが繊細ですらある。

桑田圭祐というエロ巨頭を前にして福山雅治がとるべきスタンスは
「イケメンとして、イケメンに求められるだけのエロを追求すること」だ。

茶道や葬式、コース料理に作法があるように、
エロにも枠をはみ出さない作法が必要なのだ。



<<本日のpick up フレーズ>>
いま聖女になって抱いてくれ
ふるえる心眠らせて
遊女のように抱かせてよ
汚れた世界を壊して

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