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アーカイブ: 2009/03/27

Vol.04 真野恵里菜『乙女の祈り』

  • 2009.03.27 Friday
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※注・このコラムは、音楽への愛も知識もない筆者が、まったくのあてずっぽうで書いた、妄想によるJポップ批評です。



今回のお題
真野恵里菜『乙女の祈り』
(2009年3月30日付 オリコンウィークリーシングルランキング第5位)


vol.04乙女の祈り.jpg


好きになることに、理由なんかないのだよ

「歌詞が自分の経験とダブって泣ける」、「恋人の好きなアーティストだから私も…」など、
人がその曲を好きになる理由はさまざまだろう。
ならば、こんな理由も許してほしい。

「源氏物語だから、いい」

これまでも十分すぎるほど傍若無人に曲を選んできた私だが
今回は、特別勝手である。

「源氏物語」は私の心の永久フリーパス券を持っているのだから仕方ない。
話せば長くなるので割愛するが、私は「源氏物語」に目がない。
訳者が変われば、あらすじを知っていようと本を手に入れなくては気が済まないし
某大学物語の作者に、ポルノマンガ風に過激に変換されようとも
一読するまでは、気になっておちおち夜も眠れない。

今週のトップ10の中で、「源氏物語」と歌詞に入っていたのはこの1曲だけ。
もうそれだけで、この曲を選ぶ価値があるってもんだ。

しかし「乙女の祈り」という曲は、第一声とは裏腹に
源氏物語を連想させるキーワードが、まったく出てこない。
そもそも、源氏物語の主人公は光源氏。

だのに。それなのに。

タイトルからして矛盾している。光源氏が「乙女」で「祈ってる」ってことなのか!?
もしくは紫の上の視点から描かれているととらえれば、合点がいく…。

いや、違う。

想い人・藤壺の姿を重ねて
年端もいかない幼子を無理やり強奪して我がものにしたのは、光源氏の方だ。

「ただ この胸に 何も言えず」のように、遠くからただただ眺めては
涙するような関係じゃない。

なぜ唐突に「源氏物語」を取り上げて曲を作ろうと思ったのか。
何より、源氏物語のことを、どう思っているのか。
私が納得するまで何時間でも、ヒザをつき合わせて説明しやがれ!


<<本日のpick up フレーズ>>
源氏物語に出てくるみたいです
はらはら 散り出した
桜の木の下で
あなたは足を止め
肩たたいてくれた わからないことなら ボクに聞けばいいさ
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