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アーカイブ: 2009/05/20
(シンデレラ×白雪姫)+ケータイ小説 第五話
- 2009.05.20 Wednesday
- 新しいむかしばなし > (シンデレラ×白雪姫)+ケータイ小説(新しいむかしばなし第4シリーズ)
ドレスを身にまとったシンデレラは、自分の美しさにとりあえず勝ち誇っていた。
この無敵感は、言葉に出来ない。
なので家の誰か所有のアニマル柄のつっかけつっかけて、外に出た。
魔女が何かを言っていたが、無視。
運良く、屋敷の前に止まっていたかぼちゃとかで出来てるメルヘンな馬車に何の疑いもなく飛び乗って、舞踏会会場に直行。
「・・・・・・・・」
思わず初めてのスケール感に言葉を失った。
そりゃそうである。
一介の女中であったシンデレラにとって、これまでに見た一番大きいものと言えば継母の乳輪・・・もとい、屋根裏に隠されている三女のスーチーが皆に内緒で買った西洋風性欲処理人形、通称ダッチボーイズの黒・・・もとい、丸々太ったかわいいドブネズミくらいなものだったので、誰が見てもまごうことなくキャッスルキャッスルしたキャッスルのあまりにも豪快なでかさに、何の意外性もなく驚いてしまったのだ。
そして入城。
で、なんとなく小粋に踊ってたら王子、登場。
王子の第一印象?
なんかチャラい感じ。
正直、そう思った
王子「君、いいステップ踏んでんじゃん。その靴どこで買ったわけ?マジアニマルってんだけど」
シンデレラ「わかる?アニマルヤバいよね」
王子「ヤバいよ。君のは特にヤバい」
シンデレラ「君、って呼ばないでくれる?マジウザいんだけどあーし、シンデレラつうの、よろしく」
王子「シンデレラ、いけてんなぁおい。おれ、王子。それ以上でもそれ以下でもないから、よろしくぅ」
シンデレラ「ちぃーす」
王子「よかったらさぁおれの、姫になんねぇ?」
シンデレラ「うわ、やっべ、これ帰んね―と、バレっしょ。バレたらヤバいっしょ」
王子「なあシンデレラ、おれ今何気にプロポーズしたんだけど」
シンデレラ「つうか、あーし帰んね。王子だっけ?おめぇ、もうちょい髪とか、パンキッシュにした方が、いいんじゃね?王子でサラサラ横分けって、今どきあり得ないっしょ」
王子「そ、そうかよ」
シンデレラ「じゃあ急いでっから、じゃあ」
シンデレラは、とりあえずダッシュで帰った。
つっかけ脱げても、関係なかった。
なんかよくわかんないけど、悪くない気分だった。
それがあの灰まみれの家から外に出たからか、ドレスを着たからか、舞踏会に行けたからか、この頃のあーしにはわかんなかったけど、この夏の全部の出来事が全てこっから始まってたってことだけは確かなんだ。
と、最後に突如として付け焼刃的になかばやっつけで、ケータイ小説ぽさをふんわり醸しながら、来週へと続くのであります。
続く
この無敵感は、言葉に出来ない。
なので家の誰か所有のアニマル柄のつっかけつっかけて、外に出た。
魔女が何かを言っていたが、無視。
運良く、屋敷の前に止まっていたかぼちゃとかで出来てるメルヘンな馬車に何の疑いもなく飛び乗って、舞踏会会場に直行。
「・・・・・・・・」
思わず初めてのスケール感に言葉を失った。
そりゃそうである。
一介の女中であったシンデレラにとって、これまでに見た一番大きいものと言えば継母の乳輪・・・もとい、屋根裏に隠されている三女のスーチーが皆に内緒で買った西洋風性欲処理人形、通称ダッチボーイズの黒・・・もとい、丸々太ったかわいいドブネズミくらいなものだったので、誰が見てもまごうことなくキャッスルキャッスルしたキャッスルのあまりにも豪快なでかさに、何の意外性もなく驚いてしまったのだ。
そして入城。
で、なんとなく小粋に踊ってたら王子、登場。
王子の第一印象?
なんかチャラい感じ。
正直、そう思った
王子「君、いいステップ踏んでんじゃん。その靴どこで買ったわけ?マジアニマルってんだけど」
シンデレラ「わかる?アニマルヤバいよね」
王子「ヤバいよ。君のは特にヤバい」
シンデレラ「君、って呼ばないでくれる?マジウザいんだけどあーし、シンデレラつうの、よろしく」
王子「シンデレラ、いけてんなぁおい。おれ、王子。それ以上でもそれ以下でもないから、よろしくぅ」
シンデレラ「ちぃーす」
王子「よかったらさぁおれの、姫になんねぇ?」
シンデレラ「うわ、やっべ、これ帰んね―と、バレっしょ。バレたらヤバいっしょ」
王子「なあシンデレラ、おれ今何気にプロポーズしたんだけど」
シンデレラ「つうか、あーし帰んね。王子だっけ?おめぇ、もうちょい髪とか、パンキッシュにした方が、いいんじゃね?王子でサラサラ横分けって、今どきあり得ないっしょ」
王子「そ、そうかよ」
シンデレラ「じゃあ急いでっから、じゃあ」
シンデレラは、とりあえずダッシュで帰った。
つっかけ脱げても、関係なかった。
なんかよくわかんないけど、悪くない気分だった。
それがあの灰まみれの家から外に出たからか、ドレスを着たからか、舞踏会に行けたからか、この頃のあーしにはわかんなかったけど、この夏の全部の出来事が全てこっから始まってたってことだけは確かなんだ。
と、最後に突如として付け焼刃的になかばやっつけで、ケータイ小説ぽさをふんわり醸しながら、来週へと続くのであります。
続く
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