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いろいろなおとなのおもちゃを手作りして、できあがったゴミをネットオークションに出品。夜のDIY精神で世界に平和を、僕に収入をもたらすべく奔走する、エコ&エロなチャレンジの記録。

Cp.4…精力剤の巻(3/3)

イカ、ニンニク、卵にレバー。あといろいろ。
スタミナ食品の粋を集めた超絶倫精力剤。



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どう見ても生ゴミです。本当にありがとうございました。






ん?
と、終わるわけにはいかないよね。



鍋を火にかけて数分、内容物がグラグラと煮たってきたところで、飲みやすくするための味付けを施す。ただの汚物・あるいはヘドロでしかなかった物体を、おいしく飲める絶倫ドリンクに変える、大事な大事な作業だ。

とはいえ、味付けだって精力アップにこだわっていきたい。だって、僕、おとこのこだもん!

ジュース感覚でグビグビ飲んでもらいたいから、まずは甘みが大切だよね。



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そこで投入するのが、疲れた男の救世主・ローヤルゼリーことハチミツだ。


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ヤッちゃいますよ、惜しげもなく、ドバドバと!

んーでも、まだ!まだ甘みが足りない!



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あ、おいしくて強くなるの? じゃあ投入!




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キャラメルどぷーん!


…でも、あんまり甘すぎるのも考えものだよね。
塩味っつーか、コクっつーか、そういうの、欲しいところ。




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それなら、ってことでカキ油=オイスターソースでグッと味に深みを与えつつ、カキのパワーの恩恵も。まさに一石二鳥。


まーでもぱっと見、やっぱり飲めたもんじゃなさそうだよなー。味というより、もはやコーラ●クも真っ青のお腹くだし効果さえ期待できそうなくらいだ。



これはなんとかしなければ。
お腹にやさしい成分が絶対に必要だ。
生きて腸に届く、お腹にやさしい何か。



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ここまできてもまだ、僕の部屋に漂う匂いは、明け方頃の居酒屋近くの集積所のそれとそっくりなまま。いや、むしろ乳酸菌飲料入れたら腐臭は倍の倍になって…。
あー危険だ、飲めるとは到底思えない。





でも、僕には秘策があった。


※以下、グロ注意
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カレー。
どんなものでもたちどころに自分色に染めてしまう、インドから来た魔法の調味料、カレー。
これさえ入れたら何でもカレー味になってしまう、食料品界最強の刺客、カレー。

カレが来たからにはもう安心だ。カレがこのヘドロの中に飛び込んで、アッという間に飲みやすいカレー味に変えてくれる。











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惜しげもなくドバドバとヤッてしまえ。




ここで、部屋に満ちていた空気が一変する。
僕の予想通り、生臭さ一辺倒だった臭いに、みるみるカレーの香ばしい風味が覆いかぶさっていく。
勝利を確信した僕は、悠然と深呼吸をした。








むせた。





くっせー。
いや、確かにカレーのにおいだ。カレーはここにいる。
でも、違うんだ。カレーの匂いは腐臭の上に覆いかぶさっただけで、すべてをカレーにはしてくれなかった。まだ腐臭は殺せていない。これはただ、カレーと生ゴミを混ぜただけの、要するに生ゴミのままだ。



僕の額を嫌な汗が伝った。敗北感と焦りが心拍数をハネ上げる。
ヤバイ、マズイ。
ただでさえズタボロの更新頻度で顰蹙買いまくりなのに、さらにまた失敗だなんて、マズイ。
味も絶対マズイ。






何とかしなければ。
何がいけない、記憶を巻き戻し、失敗の要因をピックアップしてみるも、



全部だろう。



と、とにかく、このどうしようもないナマモノの悪臭だけはなんとかしなければ!逆にいえば、ナマモノ臭さえ封じてしまえば、あとに残るのはカレーのみ。

生臭さをとり、保存が効くようになるためのものといえば












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お酢。



入れてみよう。
















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グボアっ!!




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ねえ、みんな知ってる?
酢って、熱するとムワッと酢酸が蒸発して、ゲホゲホってなるんだよ。
だから僕、火をとめて、1時間くらい、逃げたんだ、部屋から。
わかるかい、カレーと、生ごみと、酢のむせ返るミックススメル。







外に出て、タバコを吹かし、深呼吸した。
これ以上、何を足してみたところで、劇的に旨そうな匂いに変化することはないだろう。


決めた。
アレは、アレで、完成だ。









勇気を振り絞ってゴミ臭屋敷のドアを開け、最後の仕上げにとりかかろう。
もうこんなものさっさとビンに詰めて密封だ!



煮込んだゲルをザルにとり、固形物を漉し、ドリンク液と僕が勝手に名付けた生ゴミの廃液を抽出する。






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おそらくニラあたりが原因で絶妙に気色悪い濃緑色した僕の努力の結晶と、







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その残りカス。





コメントしません。
思い出すだに腹が立つから、もうサクサクいきます。
(本当はこの後の作業で「オエッ」「あ〜…」「くぅっ!」とか唸りながら結局1時間近く悪戦苦闘していました)



抽出液をドリンク剤の空き瓶(もちろんよく洗って乾かしてあるよ!)に少しずつ移していく。

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怒りに任せて瓶の口を閉じ、怒りに任せてオリジナルラベルを作成する。
中はゴミだ。飲み物ではない。











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こんなにもゲスいラベルの精力剤は、世界中どこを探してもあるまい。
いや、2コくらいあるやもしれん。


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「これはもはや飲み物ではない」ことを強調したデザイン。







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これで、一応、いちパッケージとしての体裁は整った。
整ったので、








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売ります









あー今回もぜったいヤフーから怒られる。





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