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いろいろなおとなのおもちゃを手作りして、できあがったゴミをネットオークションに出品。夜のDIY精神で世界に平和を、僕に収入をもたらすべく奔走する、エコ&エロなチャレンジの記録。

番外編/贋作・MSTの朝霧jamでイイ仲に大作戦(その2)

登場人物


gansaku.jpg←たなか贋作
29歳オス。朝霧Jam2週間前に彼女に別離を告げられ、傷心のまま、よりによって一番キライな男・MSTを彼女の代わりとして朝霧に誘う。仮性包茎。


mst.jpg←MST
28歳オス。「傷心のたなかを癒してやろう」とかほざく軽薄大魔神。基本的に上から目線、謝らない、「結局●●ってのは◆◆だよね」みたいなまとめコメントしたがる、など僕の神経を逆撫でする天才。仮性包茎。




それじゃあ1日目の朝霧Jamレポート、はじめましょう。
※先言っておくけど雨ひどかったから写真ほとんど撮れてないです。文字ベースのライブレポっつーかただの日記です。備忘録です。
10月8日深夜、
MSTが高円寺の僕んちに来る。
始発で新宿に行って直行バスに乗らなきゃだから。
もうこの時点でハラワタ煮えくり返りそうでいろいろそのイライラを書き殴りたいけど、それやってたらいつまでたっても朝霧の会場に辿り着けないので、泣く泣く割愛。


とにもかくにも、
10月9日(土)

霧雨模様の新宿・都庁前を出発したバスは、
11時半には朝霧高原に到着していた。




毎年見慣れた、でも何回見ても胸がドキドキするこのゲート


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僕が彼女との思い出のフラッシュバックに襲われ、喜びと悲しみの混じった複雑な気持ちで立ち尽くしている横で






mst.jpg
「雨どうなんのかなー本降りにならないといいなー」



能天気に抜かすMST。
俺も同じこと考えてたのに、彼に言われるとなんか腹立つ。
これもきっと、彼の才能、と振り上げた拳をぐっと堪えて収める。



かわりにゲート近くの朝霧食堂で恒例のぐるぐるウインナーを2本買い、1本を彼の減らない口にねじ込んで黙らせた。


いそいそとテントサイトBに歩を進め、小雨降りしきる中ちゃっちゃとテント設営。



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僕の持ってるこのテント、ケシュアっていうメーカーのなんだけど、レフ板みたいにバッと広げて設営完了っていうお手軽さで、トレッキングとかには不安だけどフェス程度のキャンパーには超オススメなやつです。見た目もカワイイし、畳んで背負う姿もカメみたいで楽しい。


僕がどうしても2人で来たかったのは、僕がコレしかテントを持っていなくて、コレを背負ってしまうと他の荷物が持てないから、という理由もあったのだ。

この間、MSTはやることもなくボケーっとしてこの写真撮ったり水汲みに行ったり、あと周囲を見回しながらなんか納得したみたいでちょいちょい頷いたりしてた。何様だ。


設営〜荷物の搬入も終え、ひとしきりアウトドア未経験のMSTを罵ったり小突いたりした後、いよいよRainbowステージに向かう僕ら。




asagiri004.jpg




朝霧って音楽フェスなのにテントサイトで1日中仲間とゆったり、みたいな人も多くて、大所帯でのフェス経験のない僕から見たらそれはすごく羨ましい光景なんだけど、なんたって朝霧はフードコートのクオリティが高くて、そのへんの食べ歩きが僕にとって大きな楽しみのひとつなのだ。


去年までは、それも、彼女とワイワイしながらやってたのに。



富士宮やきそば、クリームシチュー、オムカレー、梅ビール、ラムチャイ、巻狩鍋。


恒例のおいしいものに再会できた喜びから「え、今年はしそビールまで!?」みたいな新鮮な驚きまで、



今年は隣のこのちんちんついた生き物と共有せにゃならんとは。


とりあえず富士宮やきそば買って渡したら、
MSTは怪訝な顔してクンカクンカと鼻を近づけ、




mst.jpg
「え何これ、やきそば?」



見りゃわかるべ、あと嗅ぐな。黙って食え。



なんて相変わらずイライラしてる間に雨はどんどん強くなる。
ステージ前に陣取ったのが12時半頃、最初のCOOL WISE MAN+エディ・タンタンが始まる前に




asagiri003.jpg
「雨すごい、しんどい、僕もうテント帰ゆ」



って言ってどっかいったMST。
もう好きにしたらいいよ。



俺は強まる雨でどんどん薄まるビールを片手に、COOL WISE MAN+エディ・タンタンをゆるりと観覧。
フェスのオープニングを飾るにふさわしい、幸福感に満ちたレゲエビート。
たまらん。COOL WISE MANの人が
「エディは周囲の人をハッピーにさせるポジティブなパワーを持ってる」
みたいなこと言ってたけど、本当だ。しわくちゃのじーちゃんがヴェーイて叫ぶたびに、びっちゃびちゃに濡れた人たちが体を揺らしながらワーキャーとレスポンス。みんな笑顔だ。



これだよ、これを見に、これをしに来たんだよ!
あのコとふたりじゃなかったのは本当に、本当に残念だったけど、
やっぱり始まっちゃったら楽しまなきゃな!

と立ち上がって僕も体を揺らす。



初っ端のライブが終わり、2→3杯目のビールを注入して、次はいよいよ今年の僕的マストその1、加藤登紀子。

ステージ前方に陣取って、首を長くして待つ。


おときさんが現れた瞬間、もうそれだけで涙腺が弛みだす。
「ヴォドギザーン!!」
と声にならない声で叫ぶ。

いっそう強まる雨の中、
3曲目の「時には昔の話を」の冒頭から
僕は号泣していた。
無様なちんちんぶら下げて29年も生きてるいいおっさんが、
周りの目を気にして天を仰ぎ、雨で顔がびしゃびしゃになってることにした。



茫然自失の状態でおときさんのやさしいうたを聴き続け、終演後、我に返って俺的マストその2・neco眠るを見にもう1つのステージ・moonに踵を返す。


これはもう気を取り直して踊り狂った。泥濘んだ地面も気にせず、泥まみれで踊った。ベースのあんちゃんは今日も最高におばかさんだった。ピアニカ最高。




肩で息をしながら、ふいにテントでだらりとしてるであろうMSTの存在を思い出し、さっさと出てこいこのクソガキと憤りがぶり返してきたので、テントに戻ってみる







途中、




asagiri005.jpg



ピーマンが落ちてた。





今日中に全部アップしようと思ってたけど、明日始発くらいで会社いかないと仕事がおっつかない現実を思い出したので、続きはまた明日。

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