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デリカシーの機微が問われる現代社会のさまざまな局面に、ぼんやりと警鐘を鳴らす無神経なコラム。

【2012/07/15(日)~07/21(土)】



【7月15日(日)】
ぎたろーのデブポーズ集で渋谷ロケ決行。

前回、湘南まで行っておきながら曇天で撮影が飛んだので、
今日が正真正銘の撮影初日。

朝イチからそれはもういろんなトラブルや予期せぬ事態がたくさん起こったわけだが、
それは書くと大いに中身のネタバレになってしまうし、
その辺の裏話というのはパトロンになってくださった方への
特典にすればいいのではないか、とふと思い立ったので、
今ここで書くのはやーめた。


もしメンバーの賛同を得られたら(得られないかもしれないけど)、
「フクスケのポーズ集撮影日記」として、
特典のCDにアウトカット集と一緒に入れたいと思うので、
期待しないで待っていてください。


【7月16日(月)】
ぎたろーのデブポーズ集撮影2日目。
北沢タウンホールの会議室に機材を持ち込んでのスタジオ撮影。

今日もまた、伝説の「ぎたろー剃毛事件」をはじめ、
ここに書くには忍びないほど予期せぬ事態が起こるしんどい撮影だったんだけど、
わたくし、「しんどさの中にもうまみあり」が身上の人間なので、
この話も機会があったらパトロンの皆様への特典日記の中で公開しますわ。

それにしても、プロの撮る写真は1カット1カットが驚きの連続。
こーれはいい写真集になっちゃうよ、という予感を隠し切れません。


撮影後は、下北沢でしこたま飲んで、いささか悪酔い。

「俺なんて」って思ったことなんか人生で一回もないわ。いついかなるときも「俺だって」って思って生きてるよ。

こんな恥ずかしいツイートを残していることからも、
そこそこタチの悪い酔い方をしていたことが伺える。

日をまたいで帰宅し、一人で部屋にいると、
なんだろう、ムクムクと行き場のない気持ちが湧きあがり、
30分くらい大声でいろんな歌を絶唱してしまった記憶がある。

隣に住んでいる大家さんから苦情がきてもなんらおかしくなかった。


ときどき、こうして冗談レベルの“プチ崩壊”をしてみることで、
大きく壊れることを回避しているわけですわ。
ギリギリですわ。


【7月17日(火)】
もはや掲載の前日に書くことが常態化している連載原稿を執筆。
今回は割と「してやった感」のあるものが書けた気分。

そのときのメンタルな状態に原稿の出来が左右されるのは、プロとしては失格だと思うが、
どんな原稿を書くときも、基本的に私的な感情の供養と成仏をモチベーションにしているのだから仕方ない。

俺が文章を書く動機って、突き詰めれば結局そこにしかないんだものなあ。

スマホ向け放送局ワロップのレギュラー番組
『大塚ニューコーポのパヤッパヤ革命』の第16回。

今夜は、南大塚ネットワークという大塚の商店街組合の
代表をされている酒井雅敏さんがゲスト。

なにゆえそんなまっとうな社会人然とした大人の方が…?というとですね、

我われ大塚ニューコーポ、なんとこのたび公式に
大塚の町おこしに協力することになったのであります!

大塚には、酒井さん自らが歌う「大塚ものがたり」(動画)という町おこしソングがあり、
地域になにかイベントがあるたびに流れている歌なのだが、
そのPVを我われが制作させていただくことになったのだ。

やるからには、もちろん遊び心のある愉快なPVを作って
ネットでバズらせたいわけだが、お互いの善意と同意がかみ合って
おもしろいものができたら、それは大変に素敵なことだなあと思っております。

今回のワロップはその前フリというか仕込みというか、
ガチな人たちにONCが絡んじゃおうとしているおもしろさ、
みたいなものを感じ取っていただけたら幸い。


放送後は、酒井さんと押上の居酒屋で一杯。

スカイツリーオープンで地元はさぞかし特需に沸いているかと思いきや、
お客さんは常連客と思われる近所の人ばかり。

店主と固有名詞が飛び交うローカルトークで盛り上がっており、
我われがかえってアウェー感に身じろぎする状態だった。

思えば先週、「趣味でやってるバーの内輪感」に苦言を呈した私だが、
日本におけるチェーンじゃない個人経営の飲食店って、そもそもが
「地元の顔見知りが集まるために用意された排他的なコミュニティエリア」
だったのだ、ということにハタと気が付いた次第ですわ。

いや、別に押上の居酒屋でいじめられたとかそういうわけじゃないが、
なんだろう、悪意も自覚もないからこそ根深くて拭いがたい
「ヨソモノを疎外する空気」みたいなものが「地元の店」にはあるわけで。

そう考えると、どんなヨソモノもとりあえず気まずさを
感じることなく過ごせるチェーン店のマニュアル対応って、
実はすごくやさしいシステムだったんだなあ。


で、それでなんとなく思ったのはさ。

昔って、ご近所づきあいでうまく立ち回れるコミュ力の高い人じゃないと
「あの人は……ひそひそ」って村八分にされたりしたわけじゃない。

そういう閉鎖的な空気になじめず田舎にいられなくなった人が東京に逃げてきたとき、
その適度な距離感にすごく「自由」と「救い」を感じたと思うんだよね。


でも今、メール、SNS、スカイプ、LINEって、どんどん人とつながりやすくなって、
いつ何時でも人に話しかける/話しかけられるようになっちゃったでしょ。

逆にそのせいで、それを駆使するコミュ力のあるなしを
個人が資質として問われるようになってしまったというか、
これまで疎外感を感じずに済んでいた人から、
「関わらなくていい/知らなくていい」という自由や救いもあるんだ、
という「逃げ場」を奪ってしまったような気がするんだよね。

これ、伝わるかなあ。
非常にめんどくさいことを言っているという自覚はあります。

いずれ、なんかの原稿に落とし込んでちゃんと説明したいな、これ。


【7月18日(水)】
往年の恋愛ドラマを勝手に読み解いていく「AM」の連載が
本日も無事に更新されました。

恋愛ドラマ勝手に深読み入門
第6回:『やまとなでしこ』は女のしたたかさを肯定する救済ドラマ?

自分でも割と気に入ってる回なんだけど、この記事が
田端信太郎さん(@tabbata)というIT業界のちょっとした有名人に紹介されて、
なんと1日で「100いいね!」を達成。

素直に、うれしーなー。

読まれてるって、きもちーなー。


調子に乗ったついでに書いちゃうと、
最近、自分で気が付いて衝撃的だったことがあるんだけど、
困ったことに俺、自分の口では直接言えないようなことを
わざわざ書かないと、原稿を書ききった!って気がしないんだよね。

だから、もちろんエンタメとして成立しているかも大事なんだけど、
それにプラスして、自分のパーソナルな感情や妄想や思い込みを
うまく消化して原稿に落とし込めたときにしか、自分の中で
「いい原稿」「おもしろい原稿」にカウントされないのだ。

で、それはたいがい後ろ向きな感情がモチベーションになっていることが多いので、
「どうせ…」っていう自虐的な気持ちになっているときほど、
(自分の中で)おもしろいと思える原稿が書ける、という悪循環なのな。

これからも自分の中に芽生えた感情を食いつぶして生きていきますよ。


今日は、新しい仕事の打ち合わせを1件済ませた後、
夕方から原宿の原宿ヒミツキチオブスクラップというお店でやっている
「パズルガールズオーディション」というイベントへ。

パズルガールズとは、「リアル脱出ゲーム」や「人狼村からの脱出」で有名な
SCRAPがプロデュースする、本邦初の“謎解きアイドル”のこと。
彼女たちは、毎週水曜日に観客参加型のゲームやイベントを持ち込み、
観客は一番楽しかった企画の子に一票を投じる、というシステムなのだとか。

以前、ツブヤ大学下町学科というUstream番組で知り合った
ライターの朝井麻由美さん(@moyomoyomoyo)がこのパズルガールズのメンバーで、誘っていただいたのだ。

会場では9名ほどのパズルガールズの女の子たちがいて、
お題に合わせて絵を描き、次の人に回していくイラストの伝言ゲームや(おもしろかった)、
こちらから質問していくとイエスorノーだけで答えてくれて、謎の答えにたどり着いていく推理ゲームなど、
それぞれ趣向を凝らした企画が用意されていた。

メイドカフェしかり、女の子にファンがつくタイプのお店やイベントで、なおかつサブカルの香りがするものって、
キャバクラに行けないような客層(経済的にという意味じゃなくて、人種的に気後れしちゃうってことね)(その注釈つけるほうが失礼か)が
「ゆるいキャバクラ感」を楽しむためのものだと思うんだけど、

そういう意味で、女の子とゲームしながら交流できる、というのはたしかに正しいアイドルイベントの形だなあ、と納得。

パズガは、メイドカフェよりもさらに「女の子に会いに行く」感が脱臭されていて、
「謎解きが好きだから行くんだ」という言い訳を自分にしやすくなっている(笑)。


女の子の顔ぶれが個性的すぎて、正統派なアイドルの枠に収まらない人たちばっかりなのがアレだけど(笑)、
やりようによってなんかいろいろ未来を感じる企画だと思いました。


【7月19日(木)】
イラストレーターのTOKINさん(@Tokin0528)が年内に個展を開くらしく、
「人が集まるイベントの作り方」について一緒に相談させていただく。

大塚ニューコーポは、いまだかつて一度もイベントというものを
やったことがなく、相談相手としてはもっとも不適任なはずなのに!

でも、話しているうちに一方的にTOKINさんの考えがまとまった
みたいなので、結果オーライです(笑)。

そして、ぎたろーのデブポーズ集に朗報が!

ポーズ集の完成を彩るにふさわしいイベントのお知らせができそうです。
詳細はまた追って報告いたしますよってにー。


【7月20日(金)】
舞台の制作会社で働く学生時代の同級生に紹介してもらい、
演劇のパンフレットの原稿を書かせてもらう仕事をいただく。
今日はその打ち合わせ。


さらにその後、早稲田大学の校友会事務所なるところに呼ばれて別の打ち合わせ。
そのまま夜は担当の方に、戸山公園の先の住宅街にひっそりたたずむ知る人ぞ知る寿司屋「助鮨」(食べログ)に連れて行っていただく。

まぐろ問屋とのつながりがあり、良いまぐろが破格の値段で食べられるとあって、早稲田の職員のお昼ごはんや理工学部の仕出しとして愛されているお店なのだとか。

握りはもちろん、かつお、まぐろ、あさりのバター焼き、穴子の白焼き、すべてうまい!


担当の方は、大学だけでなく高校も同じ大先輩。

こういうとっておきのお店は、先輩が後輩を連れて
こっそり伝承していくみたいな文化が大切なのであって、
当然次は私が後輩を連れて行ってあげる番なのだが、
悲しいかな、直属の後輩と呼べる人がいない私はどうすればいいのか。

「福田の後輩だ」という自覚がある人、
御馳走してあげるから、名乗りを挙げてください。


本日は、アパレルブランド「SEVENDAYS=SUDAY」のフリーペーパーとwebサイトで連載している記事が更新されました。

うわついた休日入門
第2回:オノマトペでなんでもない日常をマンガに!

今回は、ものすごくアナログな手段でマンガのオノマトペを切り貼りした、
私のクラフトマンシップが唸りをあげた回。

割とふざけたことをやらせてもらえる貴重な貴重な連載なので、
みなさん「これおもしろいよね!」って噂を流していただけたら幸い。


【7月21日(土)】
先月のGETFIREに出演してもらったぎたろー君、
スズキ拓朗さん、安田有吾さんとイベントの打ち上げ。

…のはずが、拓朗さんも有吾さんも多忙で来られなくなり、
大塚ニューコーポメンバーとぎたろーだけで、
ポーズ集の中打ち上げのような飲み会に。

撮影、まだ全然終わってないのに。

まあ、だいたいいつもの感じの飲み会でした。
飲み会があるたびに、日記のネタになるようなおもしろいことが
起きるとは思わないでいただきたいのです!

解散!


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