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(シンデレラ×白雪姫)+ケータイ小説 第四話

目の前で母親が魔女コスに身を包んで佇んでいる現状。

わたくししばし呆然といたしまして、ただそれでも漫然と会話をはじめてみたのです。

「は、母上?ど、どう、なさったんです?」

「・・・いらん?」

「母上?」

「・・・いらん、かえ?」

「・・・なにをですか?」

「これ、その・・リンゴ」

「おリンゴですか?」

「お腹が減ったろう?」

「・・え、まあ、ええ」

「好きだものねぇリンゴがお前は」

「でもどうしたんですか突然?こんな森の奥に。虫とかいっぱいでお母様お嫌いじゃないですかああいった手足のやたらに多い生き物が」

「・・・背に腹はかえられない」

「絵にはらわたは描けない?」

「・・・背に、腹は、かえられない」

「てっしー、まだらに、枝臭い?」

「・・・もういい。とにかく、このリンゴをね、お前にやるから」

「あ、ありがとうございます」

「いいかい?くれぐれもよく噛んで、食べるんだよ」

「はあ」

「じゃあ、ね」

母上はよく見ればマントの裾をズルズル引きずって、すごすごと帰っていきました。

で、残された赤いリンゴの赤の禍々しさったらありません

悩みました。

いくら母上の言いつけだからって、ここまで見るからに怪しいおリンゴを進んで口にするのは気が引ける。

そこで・・・

白雪姫「ちょっと、ドワーフの皆さん、こちらにずらっと並んでくださる」

ドワーフ一同「なんですか」

白雪姫「これ見て、ほら綺麗なおリンゴでしょ」

赤ドワーフ「ほんとだー」

白雪姫「率直に聞くけれど、この中でわたくしのことを一番愛して下さってるのは、どなた?」

ドワーフ一同「・・・」

白雪姫「あら、どなたも愛しては下さってない?」

青ドワーフ「お言葉ですが姫様、我々の中で姫様を愛していない者などおりません」

白雪姫「あら素敵、じゃあはいこれ」

黄ドワーフ「なんですかこのけばけばしいのは」

白雪姫「おリンゴよ、剥いたから食べて」

緑ドワーフ「・・これは、ちょっと・・・なぁ?」

白雪姫「やっぱり、わたくしへの愛などその程度なのね」

茶ドワーフ「おれ、食べます」

白雪姫「ナイスよウンコ色!」

他のドワーフ「・・お、おれもー食べるー」

むしゃむしゃ食っておりました。

大層おいしそうに、むしゃりむしゃりとそれをかじる奴らを見て、わたくしも「一口くらい食べてみたいそこまでうまいのなら」と思うようになり、結局ドワーフたちをほぼ蹴散らすような形でその中に割って入り、おリンゴを一かけ齧ったのでした。

ぶぅぅーふぅーふぅーぅん

じょべりべじゅばじゅび!

とかまあそんな音を立てながら、白雪姫は泡吹きぃの目玉ひんむきぃの倒れました。

所詮ドワーフは怪物、白雪姫は人間だったのです。

もうとてもじゃないけど自分が救えるような状態にはない白雪姫を見ながら、ドワーフたちは思いました。

レイプOR埋葬

悩みました。

千載一隅のチャンスだとだれもが分かっていたからです。

ひたすら悩みました。

・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・

悩んでるうちに紙幅が尽きてしまいました。

とりあえず、次回、ドワーフたちがふわっと活躍するぞ、という予告だけしておきましょう。


続く

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