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第1回 皆の者、ケツを割って話そうぜ(いや、元から割れてる!)

(担当:斉藤けなげ)


♪ピピーッ
ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ
ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ
(岸和田だんじりまつりより)


<けなげの男尻回顧録>

kenage

雑誌「anan」で男性芸能人の特集が組まれるたび、私の心はひどくざわついた。
伸びやかに、そしてときに悩ましげな表情でカメラに視線を送る彼らは
みな共通して尻丸出しだった。

制作サイドからすれば
「局部を見せるわけにはいかん! …うむむ、ならば尻でも見せておくか」
という心持ちだったに違いない。

しかし、私の心は完全に浮き足立っていた。
フルヌードを見たときと同じくらいの気恥ずかしさと衝撃がそこにはあった。
何だかよくわからないが、強大なパワーをもらい、みるみる若返るような心持ちだ。

……おお、神よありがとう。何だかあと1カ月くらい、がんばれそうな気がするよ。
男尻(だんじり)からパワーをもらい、私は今も生きながらえている。
男尻が私を生かしているといっても過言ではない。
「男尻によって生かされているわたし」。
男尻の神様に深く感謝した。

以来私は男尻好きを公言してはばからない。
そんな私に周囲の反応は冷たく、ときに好奇の目にさらされ、
虐げられることもしばしばあった。

しかし私はあきらめなかった。
男の尻にリビドーを感じる“男尻メイト”を求めて、さまよい歩いた。
長かった。とても辛かった。

そうして私は、轟子に出会った。

gouko

私と轟子はいわば尻っぺたの右側と左側。
どちらも肛門を守るには欠かせない存在だ。どちらが欠けてもいけない。

私たちの尻へのまなざしは、真剣そのものである。
尻の造形から、色ツヤを愛で、ときには尻を裏返して眺めたりと、
一歩踏み込んだところまで芸術作品における男尻のあり方を、
考え得るあらゆる角度から多角的に考察している。
この企画は、そんなふたりのあくなき探究心の賜物だ。

とはいえ得体の知れない女性に、しかもふたりがかりで
尻の谷間をみだりに広げられたのでは落ち着かないと、不安に思う方も多いだろう。

そこでまずは自己紹介も兼ねて、私たちが「男尻」に魅かれる理由からお話ししていくとしよう。


<ラスト・ダンジョン ~今そこにある尻を見つめて~>

gouko 轟子 まず率直に思うのは「尻ってすごいじゃん」ってことね。だって、超“谷間”。この谷間はいいの?

kenage けなげ 突起物がないからぎりぎりセーフとか?

gouko 尻に乳首的なものがあったら絶対ダメだっただろうね。

kenage そう言えば、AVでもモザイクかかってないよね、尻って。

gouko モザイクがかからないことに陰謀を感じる。みんな本当はマズイって分かってるけど、「今だけ尻はいいってことにしよう!」みたいな。

kenage 最後の砦的なことかしら?

gouko そう思うと余計に、いずれダメになるであろう尻を、今のうちに目に焼きつけておかなくちゃね。

kenage 私、男尻の中でも尻の側面のヘコミ? が特に好きなんだけれど。

gouko 「尻えくぼ」のことね。別名「えぐれホッペ」とも呼ばれる場所。私も好きよ。

kenage でも、最近の男性にはいわゆる「デスクワーク尻」が増えていて、みんなプリンとして女性のようにきれいな尻が多いらしいの。

gouko それは嘆かわしい現実ね。あの尻を絶やすまい、と強く思うわ。

kenage 「尻えくぼ」はどうやるとできるものなのかしら?

gouko 多分筋肉。それこそ“筋肉の谷間”じゃないかと。ちなみに私もあるのよ。

kenage 私にはない! ないから余計に憧れの想いが募るね。ああいう尻にはぜひ、ふんどししめてほしいって。

gouko “男の尻”っていうと、当人たちは汚いものの代名詞のように言うじゃない? でもさ「まあまあ君たち、そう言うなかれよ」って諭したくなるね。

kenage なぜ汚いと思われているのかっていうとその理由は「毛」が大きいよね。でもさ、実際は毛もいい。「俺の尻みたいなもんは、どうせ汚いですから」っていう、そのメンタリティがまず愛しい。

gouko 毛もいいし、尻えくぼのある筋肉質な尻もいいけど、やせた人の貧相な尻にも注目したいわ。何か、退廃的なよさを感じる。男性のその貧相な尻には、自分がやせたところで絶対になれないっていう、手の届かない感じがあるからなのかしら。

kenage ギリシャ彫刻のようなプリッとした女尻も、それはそれでセクシーよね。

gouko 男女ではまず骨格のつくりも違うから、どんな尻を見ても何だかドキドキしちゃう。心が警笛を鳴らすのよね?……ファンファンって。

kenage あ、今のは警笛の音ね? まあ、つまり私たちにとって男尻とは、どんな形でも愛おしいってことかしら?

gouko ええ、何でもおいしく頂いちゃってよ!

どんな尻でもバッチコイ。
尻のストライクゾーンが限りなく広いこのふたりがお送りする。
取って食ったりしないから、寄ってらっしゃい見てらっしゃい。
「俺と貴様の男尻まつり」、スタートですよ~!

プ~。

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