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Vol.05 倖田來未×misono『It’s all Love!』

(本文)
※注・このコラムは、音楽への愛も知識もない筆者が、まったくのあてずっぽうで書いた、妄想によるJポップ批評です。



今回のお題
倖田來未×misono『It’s all Love!』
(2009年4月13日付 オリコンウィークリーシングルランキング第1位)


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ガールズトークを撲滅せよ!


“ガールズトーク”という言葉がある。

女の子だけで集まって、恋人のことや恋愛なんかについて語らう、アレである。
『It’s all Love!』は、仲のいい姉妹のガールズトークの模様を歌にしている。

曲調から歌詞まで、何もかもが勇ましい。
恋人にふられた妹が、お姉ちゃんにそのグチを言い、
なぐさめられているうちに「何かまたがんばれそう」とアグレッシブに立ち直る。
で、最終的には「やっぱ恋することってやめられない。恋愛大好き!」
みたいな結論に落ち着く。

それを倖田來未とmisonoが交互に語り合うように歌う。
もちろん作詞も、ふたりが手がけている。

この曲が今週の第1位だ。
人々に支持され、共感を得て、そろそろカラオケでも歌われているのだろう。

でも全婦女子たちよ、マイクを握る前に、ちょっと冷静になって考えてほしい。
ふたりきりの部屋でおもむろにこの曲をかけたら?
合コンのカラオケで歌ってたら?

……男性は後ずさりして引いてしまうのではないか。たじろいでしまうのではないか。
草食男子ならば泣きながら裸足で、逃げ出してしまうのではないか。
女同士の恋の話は、勢いがありすぎる。押しが強すぎるのだ。

恋する気持ち自体は、とてもやさしくて女の子らしくてカワイイ感情のはずなのに
女がふたり寄って“ガールズトーク”という行為に及んだ途端
異性との国交は断絶され、おいそれとは越えられそうにない程の
深くて暗くて濁音渦巻く川が現れる。

もう少し異性の反応を気にした方が、新しい恋もできるってもんだと思うぞ?、と
おせっかいおばさんの私は思うのです。

『It’s all Love!』は思わぬところで私に、ガールズトークと恋愛との
暗い関係に気づかせてくれたのだった。

というわけで本日の教訓は
「恋がしたいと思ったら、ガールズトークは即刻やめろ!」
ってことでひとつ。

※今週は奇跡的にめぼしい知らないアーティストがいなかったため
一番目についた(“余った”とも言う)この曲を選びました。


<<本日のpick up フレーズ>>
愛して 愛されて
傷つき合い 許し合い
それでも私たちは愛を求め続ける

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