- 2009.07.08 Wednesday
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振り返ろうと思う。
ネットテキストなのに、分量とか行間のみっちり感が厄介だった連載であることはとうに分かっていた。
しかしそれを分かっていながら止められなかったのは、アイデアが次々あふれ出るからである。
これを見てほしい。

≪桃太郎≫
私は、どんな物語を書く際でも必ず、こうした入念でかつ綿密なイメージ画像を描き、そこから作品世界を構築する。
こうした試みの裏側には、私が小説を書く者である以前に、絵を描く者として活動してきた、自身の半生が色濃くあるといえるだろう。
一たび筆をとれば神童だのなんだのとあげつらわれて生きてきた私にとって、何かを描くことは、バケットをかじることや、そのバケットにハムやチーズを挟むことや、そのバケットが最後には糞になり糞をひる時には得てして尿が出てしまうことと同じくらい、要するに必然的なことだったといえる。
だから私はこういうものを描いた。

≪かぐや姫≫
「書くために描くのではない。お金が欲しいだけなのだ」、という私の往年の名言が、どれほど君たち庶民に伝わるのか、はなはだ疑問ではあるが、ひとつだけ言えることはつまり、私にとってこの「新しいむかしばなし」という連載は、ひとつの生きる糧であったということだ。
その証拠がこれである。

≪さるかに合戦≫
作品には作家自身が投影されるとはよくいったものだが、今回を含む全24回が、私の分身であることはこれを見ればよりくっきりと分かるはずである。

≪白雪姫VSシンデレラ≫
しかしまあ、こうした作業で私は消耗するのである。
ゆえに今回で、この連載はひとまず終了。
私が描くのを得意とする世界的な人気者の肖像画をもって、最後の挨拶とかえさせていただきます。

≪舞浜においでよ≫
肉布団京一
ネットテキストなのに、分量とか行間のみっちり感が厄介だった連載であることはとうに分かっていた。
しかしそれを分かっていながら止められなかったのは、アイデアが次々あふれ出るからである。
これを見てほしい。
≪桃太郎≫
私は、どんな物語を書く際でも必ず、こうした入念でかつ綿密なイメージ画像を描き、そこから作品世界を構築する。
こうした試みの裏側には、私が小説を書く者である以前に、絵を描く者として活動してきた、自身の半生が色濃くあるといえるだろう。
一たび筆をとれば神童だのなんだのとあげつらわれて生きてきた私にとって、何かを描くことは、バケットをかじることや、そのバケットにハムやチーズを挟むことや、そのバケットが最後には糞になり糞をひる時には得てして尿が出てしまうことと同じくらい、要するに必然的なことだったといえる。
だから私はこういうものを描いた。
≪かぐや姫≫
「書くために描くのではない。お金が欲しいだけなのだ」、という私の往年の名言が、どれほど君たち庶民に伝わるのか、はなはだ疑問ではあるが、ひとつだけ言えることはつまり、私にとってこの「新しいむかしばなし」という連載は、ひとつの生きる糧であったということだ。
その証拠がこれである。
≪さるかに合戦≫
作品には作家自身が投影されるとはよくいったものだが、今回を含む全24回が、私の分身であることはこれを見ればよりくっきりと分かるはずである。
≪白雪姫VSシンデレラ≫
しかしまあ、こうした作業で私は消耗するのである。
ゆえに今回で、この連載はひとまず終了。
私が描くのを得意とする世界的な人気者の肖像画をもって、最後の挨拶とかえさせていただきます。
≪舞浜においでよ≫
肉布団京一
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