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『ブスノート』とは
新世界の神になることを決意した嘉川轟子が夜神月子(やがみらいこ)と改名。
「美しい新世界」の創生のため遺伝子操作によって美女と美女をかけあわせ、
「究極のキメラ・アイドル」を産み出すマッドサイエンス研究所のことである。

Vol. 4 佐藤寛子さんの天職は転職アドバイザー

佐藤寛子さんはキレイな人だ。
でも佐藤さんのキレイさは、扇情的でも誘惑的でもない。さらっとしたキレイさだ。
だから佐藤さんはおっぱいが大きくなかったら、グラビアアイドルにはなってなかったのではないかとおもう。
もっとちがう形で、ファッション誌のモデルとかで芸能界にいたような気がする。
でも、佐藤さんの首から下は扇情的で誘惑的なバディだった。
だから彼女はやっぱりグラビアアイドルなのである。

佐藤さんのグラドルとしての最大の武器は、おそらくこの「エロさゼロな清涼感系の美人顔」と「こってりエロい体」のギャップであろうとおもう。
たとえば同じクラスにいるビッチ系のギャルのハダカよりも、真面目の権化のような美人委員長のハダカのほうが興奮する、という人は数多く存在するはずで、そういう需要を佐藤さんはずっと満たしてきた。
メガネを着用したりして、「真面目委員長」キャラを文字通り真面目に貫いてきた。
委員長系グラドル界ではもはや不動のトップスターであろう。

だがしかし、佐藤さんのブログでは、少しちがった佐藤さん像が垣間見れるのである。

佐藤さんのブログ「ookami」は、非常に頻繁に更新される。
基本的に毎日、多いときは1日に3~4回といったところ。
文章量もかなり多い。すごく長い。
内容はというと、なんというか、ポエムである。日記というかポエムである。
自分撮り画像は、ごろりと寝転がった状態で撮られた写真が多い。多いというか9割くらい。ちょっと昔のヒロミックスみたいな感じとでも言えば伝わるだろうか。あの「髪の毛が寝乱れた感じ」を思い出していただきたい。

うむ。こうして見ると、佐藤さんはもしや「委員長」ではなく「文化系不良女子」なのではないか?
ときおり散見される「好きな本」や「好きなCD」なんかも、ちょっぴりサブカル香のするラインナップだったりする。
わたしたちが佐藤さんに投影したかったのは「委員長」。
でも佐藤さんが見せたかった自分は「文化系不良女子(またの名をサブカル系)」だったのではなかろうか。

自分が見せたい自分像と、他人が期待する自分像が食い違う。
これはアイドルに限らずどんな仕事の人にでもよく起こる事態である。
なりたい自分と、なることが出来る自分がちがう。
やりたい分野と、やれる能力を持っている分野がちがう。
どちらも、誰にでもよく起きること。
ではこういうことが起きると人はどうするか。
転職するのである。
「なりたい」と「なれる」のギャップを少しでも縮めるために、職を変えるのである。

自分像のギャップが生む苦しみを誰よりもよく知る佐藤さんだからできる職業、それはきっと「転職アドバイザー」だ。

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都内のIT関連企業でSEをやっているA子(28歳)は悩んでいた。
理工学部を出て、ずっとギークで、理系の合理性の中で生きてきたA子は、己の能力を生かして就いたはずのこのSEという職業を、全然好きになれなかったのである。
たしかにコンピュータいじりは得意ではある。プログラミングに関することなら、大抵の人より飲み込みが早かった。
だがしかし、いつも「得意なこと=好きなこと」であるとは限らない。
A子には他に憧れの職業があった。タクシードライバーである。あの白い手袋、運転席に敷いてある木製のイボイボ、その他すべてがA子の夢だった。
しかしひとつ問題があった。A子は運転免許を持っていなかったのである。
もちろん取得のために教習所には通った。通ったし、前期の筆記課程は難なくクリアした。
ところが実習が始まった途端、A子は持って生まれたアヴァンギャルドな運転センスで教習コースと教習車をことごとく破壊し、教官たちは度々その人生の走馬灯を見させられることになったのである。教習所では教官たちによる緊急ミーティングが持たれた後、土下座してでもA子にお引取り願うことで見解が一致。
そういうわけでA子の免許取得という野望はついえた。それが10年前、18歳のころ。
そして28歳になった今、A子はこれが最後のチャンスだと思い、転職コンサルタントに登録を申し込んだのだった。
担当となった転職アドバイザーに、A子は涙ながらにすべてを話した。
転職アドバイザーは、涼やかな笑顔を浮かべて、いつかなりたい自分になれる日がきっと来ますよ、と言った。その声には、嘘のない共感の響きがあった。
その転職アドバイザーの胸には、「佐藤」という名札が揺れていた。
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今日の反省:
①「転職アドバイザー」という天職が、轟子の立場とかぶってるような気がする。
②「転職」と「天職」が似てすぎて、なんだか色々わかりにくい。

気をつけよう!

佐藤寛子オフィシャルブログ「ookami」
http://ameblo.jp/sato-hiroko/

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