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コンテンツ制作の裏側、各自の思惑による勝手なコンテンツ推薦etc・・。
ONCスタッフが不定期で綴ります。

あの勇者は今

(文責:福田フクスケ)

さて、今週はオープン記念週間ということで、
コンテンツ紹介も兼ねてスターティングコンテンツの
制作後記を書いていこうと思います。

今日は、【AUDIO】のコント企画『あの勇者は今』をご紹介。

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△どうか怒られませんように…☆(BGM:星に願いを)

このコンテンツも、昨年6月にオープンしていた、このサイトの前身となる
サイトでアップするために、収録自体はだいぶ以前に行なわれていたものだ。
手元に記録が残されていないため、正確な収録日が特定できないのだが、
制作方法が変わっていたことだけは覚えている。

このオーディオコントは、事前に誰かが頭の中で台本を書き上げたわけではない。
会話の内容のほとんどは、ある日、メンバーの肉布団と私が、
ふざけて即興でやりとりした掛け合いが基になっているのだ。
その際に出てきたネタの順番と構成を、収録の直前に肉布団がスクリプトに起こし、
細かいリアクションなどは何回か収録するうちに固めていった。

一度通しでやると10分弱かかるこのコントを、
確か合計で4回は収録し直したように記憶しているが、
録るたびにかなりの緊張感で、しかしそこにまた、
台本通りでありながらライブ感覚の揺らぎが生まれる
スリルがあり、収録はなかなかに楽しかった。

問題点は、1本の時間がいささか長すぎるということであって、
正直、ネット向けのコンテンツではないのですね、これは。

「かつての勇者なのに、今は全然うまくいってない中年」
「インタビュアーの反応が、ちょいちょい勇者をナメている」
といった関係性の妙がこのコントの肝なので、そのおもしろささえツボにはまれば、
私なんかは、このふたりのダラダラした会話をあと倍の長さ聞いていられるんだが、
「1分で笑える!」レッドカーペット世代のネットユーザーに、
さすがにそれはキツいだろうな…とやや反省している。
単純に、ダウンロードする重さの問題もあるし。

で、そんなときに、たなか贋作氏が見事に読み上げている
冒頭のプロレスのアオリVTR風のナレーションが、
少しでも本編の中だるみを緩和するのに機能していてくれればいいなあ、と思うわけで(笑)。

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△華奢なボディからは想像もつかないハイテンションボイス

WEB班の諸葛孔明ことEGの知人かもっちが作ってくれた、
「明らかにドラ●ンクエスト」であることがわかる絶妙なテーマ曲も含め、
このオープニングの2分のクオリティだけがかなり高いことになっているが、
このおかげで、全体としてかなりポップなコントにパッケージできたんじゃないか!?

このように、小器用な人の能力が集まると、
やっぱり小器用であることには変わりはないが、
複数の人の異なる能力がカチッとはまったときは、
一人で作るときよりも格段におもしろいものができると思う。

「即興の積み重ね→台本にまとめる→演技を固める」という手法も含め、
このコントで編み出したノウハウは、これからも大事にしたい。

…個人的にお気に入りのコントなので、解説も長くなってしまいました。

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